Saint & spirituality

聖トマス・アクィナスとは

信仰と理性を対立させず、問いと反論を丁寧に検討する神学を築いたドミニコ会士・教会博士です。学問を祈りとして生きました。

この人物は誰か

信仰と理性を対立させず、問いと反論を丁寧に検討する神学を築いたドミニコ会士・教会博士です。学問を祈りとして生きました。

生きた時代と背景

1224年末または1225年初め、イタリアのロッカセッカ近郊に生まれました。幼くしてモンテ・カッシーノ修道院へ預けられ、後にナポリで学びます。家族が望む有力修道院での地位ではなく、当時新しかった托鉢修道会のドミニコ会を選びました。家族に拘束されても決意を変えず、解放後にパリへ向かいました。

人生の転機

ケルンとパリでアルベルトゥス・マグヌスに学び、やがてパリ大学で教えます。アリストテレス哲学が再発見された時代に、その思考を恐れて排除するのでも、無批判に受け入れるのでもなく、キリスト教信仰との関係を慎重に整理しました。問い、反論、異なる立場を示してから答える方法は、相手の論点を正確に理解する訓練でもあります。

主な活動

『対異教徒大全』『神学大全』、聖書注解、説教、祈りや聖歌を残しました。1273年、ミサ中の深い体験の後、大著の執筆を止めます。翌1274年、リヨン公会議へ向かう途中に病み、フォッサノーヴァで亡くなりました。1323年に列聖、1567年に教会博士とされ、カトリック学校と大学の保護聖人とされています。

信仰上の特徴

異なる意見を正確に聞き、理性を信仰の敵とせず、学ぶことそのものを真理と神への奉仕として生きた修道者です。

教会史上の意味と後世への影響

トマスの神学を、すべての問題に即答を与える閉じた体系として扱うのは適切ではありません。彼自身が異論を真剣に検討し、神について人間の言葉が届かない限界を認めています。知性と祈り、自然と恩恵、真理と愛を分断しない姿勢が入口です。有名な祈りや聖体賛歌の帰属には研究上の論点もあるため、Quoteは個別に原典確認します。

ゆかりの場所

  • ロッカセッカ近郊(イタリア)

守護

カトリック学校と大学

参照資料

人物伝は以下の資料をもとに編集しています。教会の公式列聖資料そのものではありません。

Holy See — General Audience: Saint Thomas Aquinas (1)

Holy See — General Audience: Saint Thomas Aquinas (2)

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