Saint & spirituality
聖オスカル・ロメロとは
暴力と抑圧が広がるエルサルバドルで、被害者の声を聞き、人権侵害を具体的に告発し、ミサをささげている最中に殺された大司教です。
この人物は誰か
暴力と抑圧が広がるエルサルバドルで、被害者の声を聞き、人権侵害を具体的に告発し、ミサをささげている最中に殺された大司教です。
生きた時代と背景
1917年、エルサルバドル東部シウダー・バリオスに生まれ、ローマで司祭養成を受け、1942年に司祭となりました。小教区司牧、教区事務、司教職を経て、1977年にサンサルバドル大司教に任命されます。当初は社会変革を求める聖職者に慎重な人物と見られていましたが、暴力の被害者と直接向き合うなかで公的発言を強めました。
人生の転機
親しい司祭ルティリオ・グランデの殺害後、真相究明を求め、教区の一致したミサをささげました。日曜日の説教と教区ラジオで、失踪、拷問、殺害の事例を具体的に記録し、政府、軍、武装勢力の暴力を批判しました。貧しい人の側に立つことを特定政党への従属ではなく、福音と人間の尊厳から生じる司牧責任と捉えました。
主な活動
1980年3月24日、病院付属聖堂でミサをささげている最中に銃撃され、亡くなりました。葬儀でも群衆に対する暴力が起きました。2015年に殉教者として列福され、2018年に列聖されました。彼の死は内戦の長い暴力の一部であり、名も記録されない多くの犠牲者と切り離せません。
信仰上の特徴
人々の苦しみに耳を傾けることで自らも変えられ、祈りと司牧の責任から具体的な暴力を名指しした牧者です。
教会史上の意味と後世への影響
ロメロを左派・右派いずれかの政治的記号だけにすると、祈り、聖書、教会共同体、犠牲者との出会いから形成された判断を失います。一方「政治と無関係な聖人」にして具体的な人権侵害への告発を薄めることも避けます。本人の説教を現代の争点へ引用する際は日付と歴史的文脈を確認します。
年表
- — 誕生
- — 死去
ゆかりの場所
- シウダー・バリオス(エルサルバドル)
守護
確認できる資料を精査中です。推測では掲載しません。
参照資料
人物伝は以下の資料をもとに編集しています。教会の公式列聖資料そのものではありません。