ミサ
共同祈願とは―ミサで世界と人々のために祈る
共同祈願は、福音と説教を聴いた共同体が、自分たちだけでなく教会、世界、困難にある人々、地域社会のために願いをささげる祈りです。個人の近況報告や政治的スローガンを発表する時間ではなく、簡潔な意向を聴き、会衆が共に応えます。
ことばを聴いた後の応答
共同祈願は通常、ことばの典礼の終わりに置かれます。会衆は信仰のうちに受けた神のことばへ応え、洗礼によって与えられた務めを生きながら、すべての人の救いのために祈ります。単なる連絡事項の読み上げではありません。
司祭が祈りへ招き、助祭、朗読者、先唱者または信徒が意向を告げ、会衆が共通の答えや沈黙で祈り、司祭が結びます。実際の担当と場所は共同体により整えられます。
四つの広がり
ローマ・ミサ典礼書の総則は、教会の必要、公の権威と世界の救い、困難にある人々、地域共同体という大きな範囲を示します。結婚式や葬儀などでは、その式に関連する意向がより具体的に加わる場合があります。
すべての項目を毎回同じ文で並べる機械的なリストではありません。その日の聖書、典礼季節、社会の出来事、共同体の必要を踏まえつつ、世界と他者へ視野が閉じないようにします。
会衆はどう参加するか
意向が告げられた後、会衆は定められた短い応答を唱えるか、沈黙のうちに祈ります。内容に集中し、次の答えを間違えないことだけに注意を奪われないようにします。応答を知らない初参加者は静かに聴けます。
共同祈願中は一般に立ちますが、身体上の事情があれば可能な姿勢で参加できます。祈願文を撮影したり、その場で事実確認の検索を始めたりせず、必要な確認は後に行います。
意向を書くとき
祈願文は簡潔で慎重に作り、共同体全体が祈れる形にします。特定の政策や人物への賛否を会衆へ強制する表現、未確認の事件情報、当事者の尊厳を損なう詳述は避けます。苦しむ人を問題の材料として扱いません。
個人名、病名、家庭事情を含める場合は、本人または適切な代理人の同意と教会の方針を確認します。公開配信されるミサでは、聖堂内だけでなくインターネットへ残る可能性も考えます。
個人的な願いとの違い
自分の願いを神へ祈ることは大切ですが、共同祈願へすべての個人的事情を読み上げる必要はありません。依頼箱、司祭への相談、ミサ意向、個人の祈りなど別の方法が用意されている場合があります。
名前を読んでもらえなかったから祈りが届かない、献金額が多いほど優先される、という理解は避けます。共同祈願は共同体が世界へ心を開く祈りであり、個別のミサ意向とは役割が違います。
ニュースに関する祈り
災害や紛争の直後は情報が錯綜します。祈願では確認できた範囲を用い、死者数や原因を断定しません。被災者、救援者、平和、正義などのため、当事者を消費しない言葉で祈ります。
祈りは支援行動の代わりにして終えるものでもありません。共同体が公式な募金や支援を行う場合は、祈願とは別に出典、受付期間、送金先を安全に案内します。
祈願を聞いてつらくなったとき
災害、戦争、病気、死に関する意向が、自分の経験を思い起こさせる場合があります。無理に平静を装わず、安全な場所へ移動したり、信頼できる人へ支援を求めたりできます。祈願を作る側も刺激の強い細部を避け、必要に応じて相談先を別に案内します。
子どもと祈る
子どもが共同祈願へ参加するときは、世界や困難を恐怖で説明せず、年齢に合う言葉で『困っている人を覚えて祈る』意味を伝えます。朗読を担当する場合は本人の意思と十分な練習を大切にし、大人の期待を優先して舞台へ立たせません。
よくある質問
共同祈願はいつ行いますか?
通常、ことばの典礼の終わりに行います。
だれが意向を読みますか?
助祭、朗読者、先唱者、信徒などが教会の依頼により担当します。
自分の願いを読み上げてもらえますか?
教会の受付方法を確認します。共同祈願とミサ意向は別の役割です。
応答を知らないときは?
静かに聴き、心の中で祈れます。
個人名を出してよいですか?
本人の同意と教会の個人情報方針を確認してください。
政治のことを祈りますか?
公の権威と世界の救いのために祈りますが、党派的主張の強制とは区別します。
祈願文をSNSへ載せてもよいですか?
個人情報、著作権、配信範囲を確認してから扱います。